「本気で変わりたい人の 行動イノベーション」という本の「今日からできる 今度こそ変われる たった1分でアドラー心理学を体感できる」という帯に惹かれて読んでみました。
本書のはじめにに、『この本は、「たった1分間であなたの未来を変える方法」を書いた本です。』と書いてあります。
「1分間で?そんなの無理でしょう?そんなことができるなら、とっくに変わっている!」と思いますよね。
ですが、日常の中で、たった1分立ち止まって、あることをするだけでいいというのです。
あなたの本当の欲望は?
アドラー心理学とは、
「原因論=なぜダメなのか?どこがダメなのか?」ではなく、
「目的論=どうすれば今よりもっとうまくいくのか?」を考え、実行する心理学といいます。
過去を振り返ってダメだったことの原因を探るより、今、どうすればいいのかにフォーカスしていきます。
確かに過去は変えられないから、これからのことを考えたほうがいいかもしれない。
これからのこと=未来のキーになるのが「欲望」です。
人は、「自分が本当にやりたいことならいくらでも頑張れる、続けられる、成長できる」という性質を持っているといいます。
確かに、好きなことを時間も忘れて取り組んでいたという経験は、どなたにもあるのではないでしょうか。
本当は何がしたいのか、自分の欲望に向き合うには、自分の「頭の声、体の声、心の声」を聞くようにします。
本の中には、自分の声を聞くワークが用意されています。
自分の欲望を知るために、大切なことがあるといいます。
それは、「自分と仲良くなる感覚」です。
アドラーは、幸福の3条件として、以下をあげました。
@自分を受け入れていること
A他者を受け入れていること
B他者に貢献していること
著者は、自分を受け入れるというのを「自分と仲良くなる」と表現しています。自分にダメ出しをするのではなく、自分を認めるということです。
現状を受け入れて、自分を好きになることで、より生きやすくなると思います。
自分と仲良くなった上で、本当の自分の欲望を知ります。自分のやりたいことなら行動できるはず。
行動することで人生は変わっていきます。
1分間行動イノベーション
本書では、具体的に1分間で人生を変える方法として「1分間行動イノベーション」を紹介しています。ここで「1分」が出てきました。
本当に1分で変わるの?と、まだ疑いの目を持っていたりします。
1分間は、「50秒セルフトーク」と「10秒アクション」からなります。
「50秒セルフトーク」は、「本当はどうしたい?」これだけを自分に問いかけるというものです。
簡単ですね。
本当はどんなふうだったら嬉しい?
本当はどうなればいい?
本当に自分が求めているのは何?
などの質問を自分に問いかけます。
本の中では、やり方のコツも紹介されています。
これは「朝起きてからの10分」「夜眠りにつく前の10分」にやるのが効果があるとのこと。
早速、私もと朝書いている日記のフォーマットと夜寝る前に一日のスコアを付けているMy statsに項目を追加してみました。
書くのがワクワクしていい感じです。
ただ、自分の欲望が明らかになっただけでは、人生は変わりません。
人生を変えるために必要なのは「行動」です。
そこで「10秒アクション」です。自分の望む姿に近づくためのアクションを取ります。
え?10秒?
10秒で何が変わるのか?という気がします。
それは、ハワイに住みたい人が、フセンに「ハワイ」と書くだけでもいいそうです。
本には、10秒でできる「おすすめの10秒アクション」リストが載っています。
たかが10秒ですが、結構できることがあるものです。
10秒アクションは必ず成功するので、自分の中に成功体験が積み重なっていくといいます。
確かに10秒の小さな行動に失敗することもなさそうです。
そして、たった10秒でできることを少しずつやれば、複利効果が出てきそうです。
毎日のたった1分間の習慣で人生が変わるというのも、現実的な気がしてきました。
アドラー心理学をベースにコーチングをしている著者による本ということです。
随所にワークが組み込まれていて、コーチングを受ける感覚で取り組んでみることができます。
コーチングって、ふつうに受けるといくらかかるのか分かりませんが、千円ちょっとの本で体験できるのは貴重ですよね。
アドラー心理学の要点も分かりやすくまとめられていて、てっとりばやくアドラー心理学を知りたい人にもお勧めです。
たった1分間で自分の未来を変える方法、試してみても損はないですよね!
私もやってみています!
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日記に使っていたOh!lifeがサービス終了してしまったので、最近、Kustomnoteを使っています。
Evernoteの定型フォーマットを作ることができるサイトです。
日記フォーマットを作って、Evernoteに送信しています。
50秒セルフトークの内容をフォーマットに入れておくと楽です。
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本書はレビュープラスさんより、お送りいただきました。
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