を読みました。
私自身、どうしたらやる気が出るのか?英語学習、ダイエット、仕事... etc
また、親として子供にやる気を持ってもらうにはどうしたらよいかを知りたいと思って読みました。
組織で管理対象の方を持つ方にとっても、非常に有効な本だと思います。
本書では、モチベーションをOSに例えています。
モチベーション1.0 ・・・生存のための行動。
モチベーション2.0 ・・・外発的動機付け。アメとムチ。他人に従わせる従順な態度。
モチベーション3.0 ・・・内発的動機付け。ゾーン。自己目的的経験。活動そのものが報酬。
モチベーション2.0の例として、成果主義が崩壊したのは、ご存知のことと思います。
アメとムチ(報酬と賞罰)が有効と考えられたけれど、結局、この考え方は、人間を馬とたいして違わないと捉えていたといいます。人間の根源に対する理解が欠けていたと。
モチベーション3.0は、他人から強制されるのではなく、自分の内側から湧き出る内発的な動機付けです。
フローとかゾーンとかいうような状態がこれを示しています。
モチベーション3.0の3つの要素として、自律性、マスタリー、目的があげられています。
モチベーション3.0では、自律性を持ち、自ら選択して行動し積極的関与によって、熟達(マスタリー)を目指します。
自律性について有名なのは、Googleの20%ルールではないかと思います。勤務時間の20%は、主要業務と異なるテーマに取り組むことを推奨するというものです。これによって、GoogleニュースやGmailを生み出したといいます。これらが、主要業務としてではなく生まれたサービスというのは驚きですよね?
自律性を持った時、活動そのものが報酬となっています。
活動そのものが報酬となるとは、素晴らしいです。
学びたい、創造したい、世界をよくしたいという欲求によって、自主性とやりがいを持って、自らが突き動かされた時は、本当に強いものがあります。
自律性の基本的要素として、4つのTが挙げられています。
・課題(Task)
・時間(Time)
・手法(Technique)
・チーム(Team)
このなかで非常に面白いと思ったのが、手法(Technique)とチーム(Team)です。
手法(Technique)の例として、オンライン靴販売のザッポス(Amazonが買収)にが挙げられていました。コールセンターを在宅(ホームショアリング)で可能するという、監視するのではなく個人の自律性を尊重した手法(Technique)を使い、離職率を低くし、よりよいサービスを提供できるというものです。これにより、顧客サービスに優れた会社だとして評価されているといいます。
管理や監視をするのではなく、個人を尊重することで結果を出し、個人と会社双方にメリットがあるという手法(Technique)の活用です。
もう、一つは、チーム(Team)で、一般に組織の中でチームを選ぶことは出来ないけれど、ソーシャルネットワークの影響と、モバイルアプリケーションの台頭により、以前よりも技術的に可能になってきている。組織の中だけではなく、組織を超えた枠組みでチーム編成が可能になるという、なんともワクワクする話です。
自主的に組織されたチームで働く人は、既存組織内のチームで働く人よりも満足感を抱いているという調査結果が多数あるそうです。絶対、そうだと思います。
自律性を持った人と仕事がしたければ、自分が自律性を持てばいいという。自律性は伝染するのだそうです。私も、今後、そういった活動をしていきたいと思いました。
いただいたゲラはここまででしたが、目次を参照すると、後半は、より具体的な内容になっているようです。
目次から、気になった部分を抜粋しました。
個人用ツールキット − モチベーションを目覚めさせる9つの戦略
組織用ツールキット − 会社、職場、グループ能力を向上させる9つの方法
保護者や教育者用ツールキット − 子どもを助ける9つのアイディア
必読の15冊
グルに聞く
ツィッター向けまとめ、カクテルパーティ向けまとめ
自分自身とこのテーマをさらに掘り下げるために
後半読みたくなりますよね?
ツィッター向けまとめとか、カクテルパーティ向けまとめとか、お茶目。
というわけで、Amazonで予約しましたよ。
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
ダニエル・ピンク 大前 研一
ゾーンに入るということで思い出したのがこちらの本。
エレメントとは、自分が夢中になれるもの。これに対しては、自律性を持つことができるのではと思います。
才能を引き出すエレメントの法則
ケン・ロビンソン ルー・アロニカ 金森 重樹
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