ある時、息子に「どうして他のうちのママは優しいのに、うちのママだけ、ガミガミガミガミガミガミ言ってばっかりなの?」と真顔で聞かれました(笑)
「それは、キミに怒られる理由があるからでしょ!どうしてか自分で考えてみなさーい!」と言いたいところですが、またガミガミループに入りそうなので、こういう時は「他のママは優しいんだー、ふーん、ママがガミガミで嫌なんだね」と気持ちを汲み上げるにとどめておきます。
さて、そんな私ですが、意識して子供をほめようと努めています。実は、子供をほめる時に使う技があります。
それは、この子は自分の子ではなくて、○○くん(お友達、誰でもいい)と思い込むのです。
そうすると、あら不思議。子供に対しては注意したり怒ったりすることでも、他人と思うと、ほめられてしまうのです。
例えば、宿題の漢字の書き取りで、ものすごく汚い字で書きなぐっているのを発見する。
自分の子の場合 →「なんてきたない字で書いているの!!これじゃ、読めないじゃないの!全部消して、書き直しなさい!!」
お友達の場合 →「ま〜、ダイナミックな字を書くのねー、芸術的ねー、武田双雲になれちゃうんじゃない?かっこいい!」
我ながら二重人格?と思いますが、こんなに対応が違ってくるのです。(私だけかな?ひょっとして)
同じ行動に対しても、自分の子とお友達では、反応が変わるのは面白い。
自分の子供に対して厳しくなるのは、自分の子供に対する期待が高いからでしょう。
漢字の書き取りの場合、子供に期待するのは「漢字を習得する」ことです。漢字を書くのって楽しい♪と思ってもらえれば、こっちのもの。どちらの対応が、子供を漢字好きにすることが出来るでしょう?
きたない字のままでも困るので、「枠の中に納まるように書くと、もっとかっこいいよ」などのフォローを忘れずに。
身内に対しては、どうしても厳しくなりがち。子供に限らず、ご主人、奥さん、親兄弟に対して、腹立たしいと思った時、一呼吸おいて、この人は、○○ちゃん、□□さんちのパパ、ママとか、余所の人に置き換えてみると、意外な言葉が浮かんで、そこまでめくじら立てることでもないか、っと思えます。お試しあれ。
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